緊急逮捕-独占欲からの逃亡ー
いつもはあんなに可愛い淳ちゃんが、じっと楓馬君の方を見て、一切視線を外そうとしない。

…ちょっと待った。
なんてことだ。
このカオスな状況の中、完全に思考が停止してしまいそうだ。

一体全体、皆どうしてしまったというのでしょうか。
いかにして、この現状から脱したら良いのでしょうか。

「このワインなかなか良いな。もう一杯貰おうかな」

静かな火花が散る中、ワインを傾けられる旦那様ほど、強い心臓が欲しいものです。

この話の中心にいるのが自分だなんて、そんなこと信じたくない。
夢なら早く覚めてくれ!

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