緊急逮捕-独占欲からの逃亡ー
丸く収まることもなく、楓馬君と淳ちゃんの間には不穏な空気を纏ったまま、夕食会は幕を閉じた。
私は部屋に戻ることなく、片付けに勤しむ咲さん泣きついていた。
「え!?
モテ期到来じゃないの!」
「全然そんなんじゃないですよ!」
「でも、今彼と元彼と一緒に住んでて、そこに後輩まで参戦してきたと?
なにそれ、無理」
「でしょ?
もう無理なんですよ」
彼らの事を考えただけで、一気に頭がパンクしそうになる。
「私はどうしたらいいんでしょうか…」
「私だったら、全員に気持たせること言って、恩恵を受けるけどね。
あ、この女最悪だって思った?冗談よ。
実際のところ、どうしたいの?楓馬様一択じゃないの?」
「それは…」
なんだかんだ、あの悪魔のような男の傍にいてきたけど、ふと立ち止まってみたくもなったのは事実。
茅ヶ崎さんとは微妙な形でのお別れになってしまっているし、はっきりさせたいところもある。
何をかって言われたら、詳しくはわからないんだけど。
私は部屋に戻ることなく、片付けに勤しむ咲さん泣きついていた。
「え!?
モテ期到来じゃないの!」
「全然そんなんじゃないですよ!」
「でも、今彼と元彼と一緒に住んでて、そこに後輩まで参戦してきたと?
なにそれ、無理」
「でしょ?
もう無理なんですよ」
彼らの事を考えただけで、一気に頭がパンクしそうになる。
「私はどうしたらいいんでしょうか…」
「私だったら、全員に気持たせること言って、恩恵を受けるけどね。
あ、この女最悪だって思った?冗談よ。
実際のところ、どうしたいの?楓馬様一択じゃないの?」
「それは…」
なんだかんだ、あの悪魔のような男の傍にいてきたけど、ふと立ち止まってみたくもなったのは事実。
茅ヶ崎さんとは微妙な形でのお別れになってしまっているし、はっきりさせたいところもある。
何をかって言われたら、詳しくはわからないんだけど。