緊急逮捕-独占欲からの逃亡ー
「いや、この際、僕の物になってくれなくてもいいですよ。
莉子さんがどこで何してようと、守りたいだけですから、
それに、蒼井さんと一緒にいたとしても、莉子さんが僕の事を可愛がってくれるのは変わりないでしょ?
その点では、蒼井さんに勝ってるから、僕は満足です。莉子さんの一番を貰えるんですから」
「ん…?」
淳ちゃんは、時々こうやって私には理解できない理論を展開してくる。
「だって、莉子さん見てたら蒼井さんのこと好きなのはわかるし、僕も蒼井さんの事嫌いじゃないですから、基本的に2人を応援したいんですよ。
でももし、また莉子さんが危ない目に合うことがあれば、もう黙ってませんからね」
今回だって黙ってなかったでしょ、なんて思うのは無し。
淳ちゃんには淳ちゃんの考えがあってのこと。…きっと。
不思議な子だ。
「で、寄りたいっていうのはこのお店なんですけど、SNSで話題になってるんですよ」
と、急に話は戻って、カフェの情報をスマホの画面で見せてくる。
そこにはおいしそうなケーキが並んでいる。
「行こう!」
即答。
宝石のようなケーキたちを目の前に断る理由が見つからない。
そうと決まれば、私たちは駅とは反対方向の商店街へと歩き出した。
莉子さんがどこで何してようと、守りたいだけですから、
それに、蒼井さんと一緒にいたとしても、莉子さんが僕の事を可愛がってくれるのは変わりないでしょ?
その点では、蒼井さんに勝ってるから、僕は満足です。莉子さんの一番を貰えるんですから」
「ん…?」
淳ちゃんは、時々こうやって私には理解できない理論を展開してくる。
「だって、莉子さん見てたら蒼井さんのこと好きなのはわかるし、僕も蒼井さんの事嫌いじゃないですから、基本的に2人を応援したいんですよ。
でももし、また莉子さんが危ない目に合うことがあれば、もう黙ってませんからね」
今回だって黙ってなかったでしょ、なんて思うのは無し。
淳ちゃんには淳ちゃんの考えがあってのこと。…きっと。
不思議な子だ。
「で、寄りたいっていうのはこのお店なんですけど、SNSで話題になってるんですよ」
と、急に話は戻って、カフェの情報をスマホの画面で見せてくる。
そこにはおいしそうなケーキが並んでいる。
「行こう!」
即答。
宝石のようなケーキたちを目の前に断る理由が見つからない。
そうと決まれば、私たちは駅とは反対方向の商店街へと歩き出した。