緊急逮捕-独占欲からの逃亡ー

「ちょっと…!」

「キスから始まる恋もある。そうでしょ?」

そんな可愛く首を傾けて言ったって、頷いてあげないんだから。

でも、
やっぱり、この人の方が圧倒的に上手だ。
たぶん敵いっこない。

もし、携帯が鳴らなかったらどうなってた?
このままだと、勢いで抱かれてしまうかもしれない。
勢いどころか、本当に同意の上で…。

って、なに考えてんの?
危ない。
自分が信じられなくなりそう。

でも、ホッとしたのは紛れもない事実。
笑顔を恋しく思ったのも、たぶん本当。

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