何の取り柄もない田舎の村娘に、その国の神と呼ばれる男は1秒で恋に落ちる【前編】

その夜、みなが寝静まった頃、星羅は一人窓辺から空を見上げていた。


「…私は必ずやり遂げる。」


そして、ポツリと小さくつぶやいた。



「京司…。」



そして、星羅はその名を、愛しそうに呼んだ。
窓の外に浮かぶ、半分欠けた月を見上げながら。
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