何の取り柄もない田舎の村娘に、その国の神と呼ばれる男は1秒で恋に落ちる【前編】
君を救える言葉を探して
(じいちゃん、元気かな…。)
今は歴史の授業中にも関わらず、天音はじいちゃんの事が気になっていた。
「この地球が滅んだ理由は、明確ではないが、様々な推測がされている。自然現象、人間による自然破壊、はたまた戦争…。」
士導長は、前回の続きである話を始めた。
「戦争…」
「恐ろしい…。」
"戦争"その言葉を聞いたとたん、天音の周りはざわつき始めた。
妃候補達は、争いとは無縁のこの時代で生まれ育っている。その言葉は、ただただ恐怖でしかない。
「しかし、私達は今また、この地球に存在する。それは、神が我々にもう一度チャンスを与えたのかもしれぬな…。」
士導長はそんな彼女らの様子に、左右される事なく、穏やかに話を続ける。
「神…。」
『神様…』
天音はその言葉を聞き、試験の時に聞こえてきた、言葉を思い出した。
…あれはいったい何だったんだろう…?
天音の心のどこかには、まだあの時の事が、魚の小骨のように引っかかったまま。
今は歴史の授業中にも関わらず、天音はじいちゃんの事が気になっていた。
「この地球が滅んだ理由は、明確ではないが、様々な推測がされている。自然現象、人間による自然破壊、はたまた戦争…。」
士導長は、前回の続きである話を始めた。
「戦争…」
「恐ろしい…。」
"戦争"その言葉を聞いたとたん、天音の周りはざわつき始めた。
妃候補達は、争いとは無縁のこの時代で生まれ育っている。その言葉は、ただただ恐怖でしかない。
「しかし、私達は今また、この地球に存在する。それは、神が我々にもう一度チャンスを与えたのかもしれぬな…。」
士導長はそんな彼女らの様子に、左右される事なく、穏やかに話を続ける。
「神…。」
『神様…』
天音はその言葉を聞き、試験の時に聞こえてきた、言葉を思い出した。
…あれはいったい何だったんだろう…?
天音の心のどこかには、まだあの時の事が、魚の小骨のように引っかかったまま。