私の中におっさん(魔王)がいる。~黒田の章~
* * *
私はシンディの残した餌を片して、リビングの隅の寝床を整えた。
シンディは賢い子で、トイレに行きたい時は、ブルゥグルと三回鳴く。そうするとクロちゃんが外に連れて行って庭でトイレを済ます。そしてそれをトイレに流している。シンディや小竜たちの世話は大概クロちゃんがやっているけど、餌をあげたり、寝床を整えたりは、私もしていた。
シンディは私を警戒して近寄らせてくれないけど、小竜たちはもう慣れてくれたみたいで、たまに触らせてくれる。
(氷結竜は触ると、すごく冷たいけどね)
小竜たちの寝床を整え終えてから、家を出た。
今日は図書館で少し調べてから、バイト先を探そう。