ス キ ナ ノ
「はるか・・まともな恋愛した事ないのにッ・・
あたしッ・・・はるかを傷付けたッ・・・!」


それだけ言うと美咲はうわーんと泣き出してしまった。


『み、美咲?もう良いよっ?
免疫ないあたしが悪いんだしさッ!
てか普通美咲が励ますとこじゃないの?!
逆だよ?(笑)』


あたしがそう言うとフフッと笑ってくれた。


"良かった・・・"


『それにさ?
この計画田中は知らないんでしょ?』


「ゥウッ・・・うんッ・・・」


『じゃああたしどっちみち傷付いてたよ?』


「なッ・・・なんッで・・・?」


『だって田中、図書室で自分から真由美ちゃんに顔近づけてたもん』



・・・そう。
あの日図書室で田中は確かに自分から真由美ちゃんに顔を近づけてた。



『どっちみち・・・叶わない恋だったんだよ』


「はるか・・・」


あたしはその言葉を発した瞬間







初めて美咲の前で涙を流した。

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