御坂くん、溺愛しないで。
「だから願っとこ!
私たちが同じクラスになれますようにーって」
そう言って無邪気に笑うものだから、今度こそ何も言えなくなってしまった。
「ほら、機嫌直して!
せっかくだし今日遊びに行こうよ」
「……っ、行きたい!」
ダメだとわかっていても、甘い誘いに乗ってしまう私。
だって琴葉と出かけるのが一番心休まる楽しい時間なのである。
心の底から信頼できる最高の幼なじみなのだ。
「じゃ、決まりね。
楽しみだなぁ、せめて隣のクラスならいいのに」
「そうだね…私、琴葉と同じクラスだったら絶対嬉しくて泣いちゃう」
「そんなかわいいこと言って、そりゃ男も落ちるわけだ」
本音を言っただけだというのに、頭をわしゃわしゃ撫でられてボサボサになる髪。