御坂くん、溺愛しないで。
「何?理玖。別に私も一緒にコンビニ行っていいでしょ。方向も一緒なんだし…」
「すみません、嫌です」
「えっ…?」
確かに方向も同じであるため、琴葉も一緒に帰ることは私は賛成である。
むしろ琴葉がいてくれたほうがバスケの話を深くできるかもしれない。
けれどなぜか御坂くんが拒否したため、戸惑ってしまう私。
「なんで嫌っていうの?
私も一緒に帰らせてよ」
「木原先輩とふたりがいいです」
「……っ」
まさかの言葉に思わず胸がドキッと高鳴ってしまう。
私とふたりがいいって、そんなストレートな言葉…恥ずかしい。
「あらら、大胆なこと言うね。
だってさ咲、理玖は咲とふたりで帰りたいんだって」
すると琴葉はニヤニヤしながら私のほうを見てきた。