御坂くん、溺愛しないで。



「疲れたぁ…!
でも楽しかったね」

時間を忘れたかのようにバスケをしていたため、気づけば日没の時間帯になっていた。


夕日が私たちを照らしており、それをきっかけに私たちはバスケを終わることにした。

帰る前に休憩するため、公園のベンチにふたり並んで座る。


持ってきた水筒のお茶を喉に通すと、冷たくて気持ちよかった。


「先輩、とても楽しそうでした」

「だって本当に楽しかったから。あそこまでバスケができるようになったの初めてだよ。全部御坂くんのおかげ!」


バスケが上手いだけでなく、教え方も上手いだなんて。

それに御坂くん自身も楽しそうにバスケをしていたような気がする。


「俺のおかげですか…」
「そうだよ!御坂くんのおかげ」

自信を持って言えるため、まっすぐ御坂くんを見つめながら答える。

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