御坂くん、溺愛しないで。
優しさはどこまでも
練習試合があった次の日から、また御坂くんと疎遠になる日々が続いた。
ただ以前より寂しくなかったのは、おそらく御坂くんと連絡先を交換することになったからだろう。
私たちは何度かメッセージのやりとりや、電話をすることで互いの寂しさを埋めあっていた。
それからまた一ヶ月以上が経ち、ついに地区大会がやってきた。
もう梅雨が明け、七月の中旬になっていたけれど。
そこまで遅いとは感じず、むしろ早くすら感じていた。
試合の組み合わせも決まっており、一回戦の相手に勝てば次の日に真司くんとのチームに当たるという組み合わせになったらしい。
御坂くんは大会の日までずっと頑張ってきて、スタメンの座を勝ち取ることができた。
そして行われた一回戦の試合相手にも勝つことができ、真司くんたちのチームと当たることが決まった。