御坂くん、溺愛しないで。
さらに御坂くんは、ドキドキが止まらず顔がぶわっと熱くなる私を見てクスクス笑ってくる始末。
「御坂くん、恥ずかしいよ…もう戻ろう?」
「かわいすぎる先輩が悪いんで無理です」
「ど、して…」
ダメだ、余裕たっぷりの御坂くんに惑わされてばかりの私はそろそろ限界に達しようとしていた。
「俺でいっぱいになってください。
早く先輩を独り占めしたい」
「み、さかく…」
「絶対勝ちますから、俺。
勝って先輩にかっこいいところ、見せます」
私の限界に気づいてくれたのか、ようやく離れてくれた彼は力強くそう言った。
「み、御坂くんなら絶対に行けます…!
ずっと応援してます」
だから私も背中を押そうと思い、まだドキドキしながらもはっきりと彼を応援する言葉を口にした。