御坂くん、溺愛しないで。
逆のパターンもあり、本当に熱い熱い戦い。
時間が経つ度に、御坂くんも真司くんも試合にのめり込んでいくようで。
最初から最後まで目が離せない試合だった。
時折ふたりは視線を合わせて薄笑いを浮かべながら、楽しそうに笑いながらバスケをしていて。
心から楽しんでいる様子だった。
ふたりとも、バスケが好きなんだなと。
それからお互いがお互いのことをライバルとしてみているんだなと。
中学にあった複雑な出来事はクリアされ、余計なことを考えずにふたりはただバスケに夢中になっている。
そんな御坂くんが、真司くんが。
今この会場の中で誰よりも輝き、ふたりにスポットが当たっているような気さえした。