御坂くん、溺愛しないで。







御坂くんという人物は本当に不思議で、彼みたいな人と会うのは初めてだった。


朝も満員電車の中、御坂くんに守られながら登校することができ、我ながらすごい成長したと思ったけれど。

正直なところ、大部分が御坂くんのおかげである。



「まーたそのチョコ見てニヤニヤしてる。
そんなに美味しいの?」


そして現在は昼休み。
琴葉の席で私たちはお弁当を食べていた。

私は水筒とお弁当、それから御坂くんからもらったチョコを手に持って琴葉の席へと行き。


どうやらそのチョコを見ながら、無意識のうちににやけていたらしい。


「うん、美味しいよ」

御坂くんからもらったから美味しさが倍増である。

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