御坂くん、溺愛しないで。
「あー、本当に理玖はかわいいなぁ」
「さすがに笑いすぎだよ琴葉」
「ごめんごめん。あっ、じゃあさ。
咲もお返ししたら?」
ずっと笑い続ける琴葉にさすがの私も突っ込むと、話の続きとしてある提案をしてきた。
「お返し……」
確かに昨日から私は御坂くんにお世話になってばかりで、何も返せていない。
さらにはこんなかわいいお菓子までもらったのだ。
「ほら、咲お菓子作るの得意でしょ?
家庭科部だったんだし、何か作って渡してあげたら?
絶対喜ぶよ、咲からお菓子もらったら」
「そう、かなぁ…」
確かに私は料理やお菓子作りが好きである。
中学で家庭科部だった時は、よくお菓子作りや裁縫をしていた。