恋の駆け引き~イケメンDr.は新人秘書を手放せない~
病院から車で4時間。
気持ちがはやるせいか、随分遠くに感じた。
俺は休憩を取ることもなく、ただあいつの元を目指した。
そこそこ開けた地方都市。
時々のどかな田園風景も広がるこの土地が、茉穂の生まれ育った所らしい。
ナビに誘導されついた一軒の日本家屋。
俺は、ガラガラと音をたてる引き戸の玄関を空けた。
「ごめんください」
「はーい」
聞こえてきたのは女性の声。
出てきたのは50代くらいの女性だった。
「あの、どちら様で?」
「皆川と申します。茉穂さんの勤務先の者です」
「ああ。茉穂ー」
どうやら母親らしいその人は、家の奥に向かって茉穂を呼んだ。
「はーい」
驚いている声。
バタバタと近づく足音。
そして、
「嘘・・・どうして」
絶句した。
見つけたぞ。
もう逃がさない。
気持ちがはやるせいか、随分遠くに感じた。
俺は休憩を取ることもなく、ただあいつの元を目指した。
そこそこ開けた地方都市。
時々のどかな田園風景も広がるこの土地が、茉穂の生まれ育った所らしい。
ナビに誘導されついた一軒の日本家屋。
俺は、ガラガラと音をたてる引き戸の玄関を空けた。
「ごめんください」
「はーい」
聞こえてきたのは女性の声。
出てきたのは50代くらいの女性だった。
「あの、どちら様で?」
「皆川と申します。茉穂さんの勤務先の者です」
「ああ。茉穂ー」
どうやら母親らしいその人は、家の奥に向かって茉穂を呼んだ。
「はーい」
驚いている声。
バタバタと近づく足音。
そして、
「嘘・・・どうして」
絶句した。
見つけたぞ。
もう逃がさない。