恋の駆け引き~イケメンDr.は新人秘書を手放せない~
「でも、和田先生はいいの?」
不意に、思いだしたように言う茉穂。
「瞳?何で?」
なぜここで、瞳の名前が出てくるんだ。
確かに、この間は瞳と朝帰りをしてしまった。
でも、二人きりだったわけでもない。
もしかして、茉穂は疑っているのか?
「課長が、副院長の結婚相手としてうちにくるって」
はあぁ?
武広の奴・・・
あいつは俺とも瞳とも親しいのに、何でそんなデマを言うんだ。
大体先日の朝帰りだって、勤務する以上は病院の状況が知りたいという瞳に誘われて武広も一緒に朝まで飲んでいたじゃないか。
「嘘だよ。武広にだまされたんだ」
「嘘?」
「そうだよ。彼女にはちゃんとフィアンセがいる。俺も武広も知っている奴だ。そいつがしばらくアメリカ勤務で留守になるから、その間うちに来てもらうんだ」
「ヤダ、だまされた」
きっと、武広なりに茉穂をけしかけたつもりなんだろう。
「茉穂こそ、橘とはどうなんだ?」
「はあ?ないですよ何も」
何を言っているんですかと視線を送ってくる。
「随分親しそうじゃないか」
「まあ、高校時代から知ってますから」
「・・・2メートル以内に近づくな」
「はあ?」
呆れた声。
「とにかく、嫌なんだ」
不機嫌を隠すこともなく、俺は口にした。
「もう、副院長の敵じゃないでしょ?」
悪戯っぽい顔をする茉穂。
それでも、俺はずっと不安だった。
「どれだけ嫉妬したと思うんだ」
「かわいい」
うれしそうに、茉穂が笑っている。
クソッ。
不意に、思いだしたように言う茉穂。
「瞳?何で?」
なぜここで、瞳の名前が出てくるんだ。
確かに、この間は瞳と朝帰りをしてしまった。
でも、二人きりだったわけでもない。
もしかして、茉穂は疑っているのか?
「課長が、副院長の結婚相手としてうちにくるって」
はあぁ?
武広の奴・・・
あいつは俺とも瞳とも親しいのに、何でそんなデマを言うんだ。
大体先日の朝帰りだって、勤務する以上は病院の状況が知りたいという瞳に誘われて武広も一緒に朝まで飲んでいたじゃないか。
「嘘だよ。武広にだまされたんだ」
「嘘?」
「そうだよ。彼女にはちゃんとフィアンセがいる。俺も武広も知っている奴だ。そいつがしばらくアメリカ勤務で留守になるから、その間うちに来てもらうんだ」
「ヤダ、だまされた」
きっと、武広なりに茉穂をけしかけたつもりなんだろう。
「茉穂こそ、橘とはどうなんだ?」
「はあ?ないですよ何も」
何を言っているんですかと視線を送ってくる。
「随分親しそうじゃないか」
「まあ、高校時代から知ってますから」
「・・・2メートル以内に近づくな」
「はあ?」
呆れた声。
「とにかく、嫌なんだ」
不機嫌を隠すこともなく、俺は口にした。
「もう、副院長の敵じゃないでしょ?」
悪戯っぽい顔をする茉穂。
それでも、俺はずっと不安だった。
「どれだけ嫉妬したと思うんだ」
「かわいい」
うれしそうに、茉穂が笑っている。
クソッ。