恋の駆け引き~イケメンDr.は新人秘書を手放せない~
プププ。
「はい、副院長室です。はい。院長がですか?はい。わかりました。急ぎで仕上げます」
電話は総務課長から。
院長から依頼の文書が、急ぐらしい。
まあ、今はそんなに仕事を抱えてるわけでもないし、大丈夫でしょう。

「俺のが優先」
あれ、いつの間にかボスがデスクの前に。
「分ってます。お戻りまでには必ず仕上げますから」
「俺のを先にして」
「はい、大丈夫ですから。どうぞ、外来にいらしてください」
患者さんも待っているはずだから。

「じゃあ、行ってきます」
「行ってらっしゃい」
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