恋の駆け引き~イケメンDr.は新人秘書を手放せない~

生活の変化

午前4時の、高級マンションリビング。
ボロボロの私。
それでも叱られるために、ソファーに座った。

「何考えてる?何で徹夜なんてするんだ」
本当に心配そうに言われて、ちょっとだけ胸が痛む。

「あんまり仕事がはかどったから、つい」
普段は電話や来客で途中中断することも多いから、できるときには集中してやってしまおうと欲が出た。
気がついたらこんな時間だった。

「馬鹿野郎」
ああ、また馬鹿って言われた。

「大丈夫です。今から寝ればギリギリ3時間寝れますから」
それから準備すれば十分間に合う。
「そういう問題じゃないっ」
すっかりお怒りモードのボス。

「もういい、今から寝ろ。朝は起きなくていから、今日は午後から出勤しろ」
「ちょ、ちょっと待ってください。無理です。叱られます」
「大丈夫、火事に遭った人間に誰も文句なんて言わない」
「でも・・・」
「これは上司命令だ。今日は半日有休を取れ」
「いや、でも・・・」

結局、ボスに押し切られた。
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