恋の駆け引き~イケメンDr.は新人秘書を手放せない~
途中のスポーツ用品店で靴と靴下、水と栄養補給用のお菓子を買い込んだ。
向かったのは隣県の1500メートルほどの山。
初心者でも2時間もあれば上れると言われた。
「無理するなよ。バテるぞ」
「大丈夫です」
ボスの忠告なんて完全無視。
久し振りに外を歩き、私は浮かれていた。
緑深い山。
頬をなでる優しい風。
深呼吸するだけで元気になるようで、いい気分。
しかし、1時間ほどで後悔した。
スポーツと縁のない私に、登山はキツかった。
だんだん息が上がり、何度も何度もボスが足を止めて私を待ってくれる。
「すみません」
「いいよ。大丈夫?」
「かなり、辛いです」
もう、「大丈夫です」なんて意地を張る元気もない。
辛い。
苦しい。
でも、行くしかない。
ここまできて帰るわけにはいかない。
これもボスの意地悪なんじゃないかと本気で思った。
「ほら、もう少し。その先を曲がれば開けるから」
「はぁぃ」
返事をするのも辛い。
向かったのは隣県の1500メートルほどの山。
初心者でも2時間もあれば上れると言われた。
「無理するなよ。バテるぞ」
「大丈夫です」
ボスの忠告なんて完全無視。
久し振りに外を歩き、私は浮かれていた。
緑深い山。
頬をなでる優しい風。
深呼吸するだけで元気になるようで、いい気分。
しかし、1時間ほどで後悔した。
スポーツと縁のない私に、登山はキツかった。
だんだん息が上がり、何度も何度もボスが足を止めて私を待ってくれる。
「すみません」
「いいよ。大丈夫?」
「かなり、辛いです」
もう、「大丈夫です」なんて意地を張る元気もない。
辛い。
苦しい。
でも、行くしかない。
ここまできて帰るわけにはいかない。
これもボスの意地悪なんじゃないかと本気で思った。
「ほら、もう少し。その先を曲がれば開けるから」
「はぁぃ」
返事をするのも辛い。