恋の駆け引き~イケメンDr.は新人秘書を手放せない~
「なあ、お前は彼女のことが好きなのか?」
「・・・わからない」

俺は、彼女が気になっている。
今まで周りにいなかった女性で、その意外性にやられている。

「本気なら、しっかり守ってやれ。俺の部下が色恋沙汰でやめますなんて言ってきたら、1発殴りにくるぞ」
「俺をか?」
「ああ、悪いのははお前だ」

確かに。
まるで10代のガキみたいだ。
自分自身、どうしていいかもわからなくなっている。

「とにかく、しっかりしてくれ。いいな」
と、武広は部屋を出て行った。
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