恋の駆け引き~イケメンDr.は新人秘書を手放せない~
20分後。
トントン。
「橘です」
聞き覚えのある声。
「はーい」
私は急いでドアを開けた。
「えっ」
おでこの冷却シートに驚いているのは、研修医の橘先生。
実は彼、高校の2コ先輩。
部活も一緒で、かわいがってもらっていた。
それがこの春、病院の新人研修で再会してびっくりした。
「先輩、すみません」
いきなりPHSを鳴らし、「頭痛がするので鎮痛剤を買ってきてください」なんて、図々しい奴だと思う。
「買ってくるより処方した方が早かったから、院内処方で出してきた」
手に握られた薬の袋。
「うわー、ありがとうございます」
先輩が救いの神に見える。
トントン。
「橘です」
聞き覚えのある声。
「はーい」
私は急いでドアを開けた。
「えっ」
おでこの冷却シートに驚いているのは、研修医の橘先生。
実は彼、高校の2コ先輩。
部活も一緒で、かわいがってもらっていた。
それがこの春、病院の新人研修で再会してびっくりした。
「先輩、すみません」
いきなりPHSを鳴らし、「頭痛がするので鎮痛剤を買ってきてください」なんて、図々しい奴だと思う。
「買ってくるより処方した方が早かったから、院内処方で出してきた」
手に握られた薬の袋。
「うわー、ありがとうございます」
先輩が救いの神に見える。