恋の駆け引き~イケメンDr.は新人秘書を手放せない~
ボスの勝手に決めた門限9時を、私は守った。

仕事が終わったらマンションに帰り、できるだけ夕食も手作りし、料理と一緒に自撮りの写真を送る。
『美味しそうだな。今度作って』
『いいなー、俺も食いたい』
普段口に出さないようなメールが届き、ちょっとうれしかった。

そして、日付変わる前には寝ますよのアピールに、
『今日も1日お疲れ様でした。お休みなさい』
のメールを送る。

日がたつにつれ、いつも怒ってばかりのボスがなぜか懐かしくて、内心焦っている私がいる。
マズイ・・・いつの間にか、ボスの側が当たり前になってしまっている。
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