素直になれたら

心菜（・・・えっ！？）　　　

心菜、目をパチクリとする。

心菜（明日があるから、普通、今日はゆっくり休むんじゃ・・・）

少しだけ悩んだ後、心菜は申し訳なさそうな様子で、

心菜「すみません。今日は、ちょっと疲れてて・・・」

しばしの無言。ドキドキとする心菜。

相田「・・・わかった。飯はまだ？」

心菜「はい。なので、コンビニ行って、それですませようかなって思ってます」

相田「そうか。じゃあ、店行って飯だけ食え。とにかく、美味いもん食わないと明後日までもたないからな」

ブツッと電話が切れる。
心菜、「えっ！？」とうろたえる。
数分後、コンコン！！とドアをノックする音がして飛び上がる心菜。

心菜（え！？え？？？）

相田「オレだ。行くぞ、飲み」

ドア越しの声。

心菜（えーーーっ！？な、なんでなんで？？？？
私、コンビニ行くって・・・。疲れてるって言ったよね！？！？！？）

驚きと怒りと焦りでパニック状態の心菜。
もう一度ノックの音。

相田「早くしろ。ここで立ってると、なんか、部屋から閉め出されたみたいだろ」

心菜「・・・」

心菜、ドアの前で困ったような表情をした相田の様子を思い浮かべる。

心菜（それはそれで、ちょっと新鮮でおもしろかったり・・・）

想像し、一瞬にやける心菜だが、

相田「井藤、聞いてんのか！？ドアぶち破んぞ！！」

バン！というドアをたたく音。

心菜「！？」

心菜（ひ、ひいいいい・・・！！）

顔を真っ青にして慌てる心菜。

心菜「い、今！今行きますっ・・・！！」

バタバタと準備をし、心菜はドアに向かう。