素直になれたら
相田「名古屋まで寝てろよ。着いたら起こしてやるから」
心菜「え、あ、でも」
相田「いいから。オレも寝るかもしれないし。アラームセットしとくから」
心菜「・・・はい。じゃあ・・・すみません」
心菜(行きの新幹線でも起こしてもらったし、寝るのは申し訳ない気もするけれど・・・。
疲れているのは事実だし、起きているだけで、なんとなく気を使うもんね・・・)
心菜は、カバンからカーディガンを取り出して自分に掛けて目をつぶる。
相田はその様子を見て、安心したような顔をする。
○同・指定席車内(夜)
走る新幹線の窓の外には、時折外灯の光が映し出される。
座席で眠っている心菜と相田。
「あのー」という声が聞こえ、寝ぼけ眼でぼんやり目覚める心菜と相田。
若い女性二人が通路に立って、戸惑った顔をして心菜と相田を見下ろしている。
女性1「そこ、私たちの席なんですけど・・・」
心菜「・・・え?」
相田、はっとしたようにガバッ!と起きてスマホを見る。
真っ暗な画面に相田の顔が青くなる。
相田「電源落ちてる・・・」
心菜「え!?」
相田のスマホを覗き込む心菜。
一緒に顔を青くする。
女性1「あのー・・・これ、ここで合ってますよね?」
相田「あ、いや。申し訳ありません」
指定席の切符を見せる女性1。
相田は頭を下げてすぐさま立ち上がり、心菜も慌てて荷物をまとめる。
相田は、荷物台からスーツケースを二つ下ろすと、そのまま車両のデッキに移動する。
心菜も女性達に頭を下げた後、慌てて相田の後を追う。
○同・車両のデッキ(夜)
出入り口のドア付近。
呆然としている心菜と相田。
相田「・・・悪い。充電やばかったの完全に忘れてた」
心菜「い、いえ・・・。私も、相田さんにすっかりお任せしちゃって寝ちゃったので・・・」
心菜(相田さんが本気で落ち込んでる・・・。
ちょっと、これは責められない・・・)
心菜「え、あ、でも」
相田「いいから。オレも寝るかもしれないし。アラームセットしとくから」
心菜「・・・はい。じゃあ・・・すみません」
心菜(行きの新幹線でも起こしてもらったし、寝るのは申し訳ない気もするけれど・・・。
疲れているのは事実だし、起きているだけで、なんとなく気を使うもんね・・・)
心菜は、カバンからカーディガンを取り出して自分に掛けて目をつぶる。
相田はその様子を見て、安心したような顔をする。
○同・指定席車内(夜)
走る新幹線の窓の外には、時折外灯の光が映し出される。
座席で眠っている心菜と相田。
「あのー」という声が聞こえ、寝ぼけ眼でぼんやり目覚める心菜と相田。
若い女性二人が通路に立って、戸惑った顔をして心菜と相田を見下ろしている。
女性1「そこ、私たちの席なんですけど・・・」
心菜「・・・え?」
相田、はっとしたようにガバッ!と起きてスマホを見る。
真っ暗な画面に相田の顔が青くなる。
相田「電源落ちてる・・・」
心菜「え!?」
相田のスマホを覗き込む心菜。
一緒に顔を青くする。
女性1「あのー・・・これ、ここで合ってますよね?」
相田「あ、いや。申し訳ありません」
指定席の切符を見せる女性1。
相田は頭を下げてすぐさま立ち上がり、心菜も慌てて荷物をまとめる。
相田は、荷物台からスーツケースを二つ下ろすと、そのまま車両のデッキに移動する。
心菜も女性達に頭を下げた後、慌てて相田の後を追う。
○同・車両のデッキ(夜)
出入り口のドア付近。
呆然としている心菜と相田。
相田「・・・悪い。充電やばかったの完全に忘れてた」
心菜「い、いえ・・・。私も、相田さんにすっかりお任せしちゃって寝ちゃったので・・・」
心菜(相田さんが本気で落ち込んでる・・・。
ちょっと、これは責められない・・・)