素直になれたら
焦る心菜。
カメラを抱えた相田秀一(あいだしゅういち・33)が、心菜に向かって頭を下げる。
涼しげに整った顔立ち。落ち着いた大人の雰囲気の相田。
相田「今のやりとり、使わせてもらってもいいですか」
心菜「えっ!?」
相田「自然な感じで、とてもよかったので」
心菜「え、えっと・・・」
心菜(使う?使うって・・・テレビで放送されるってこと!?)
動揺する心菜。華歩が笑顔で心菜の前に歩み寄る。
華歩「『なないろベーカリー』さんは、新しい店主さんで、新たなスタートを切ったばかりです。あなたのような先代からのお客様の素直な声は、視聴者にとても響きます。無理にとは言いませんが、『なないろベーカリー』への応援を込めて、どうか、放送させていただけませんか」
華歩の、優しく語りかける表情に見とれる心菜。
思わず「はい」と頷いてしまう。
心菜「大丈夫です・・・」
華歩、ほっとしたような嬉しそうな顔をする。
華歩「よかった、ありがとうございます。これできっと、お客さんがもっと増えるわ。今日も完売だったけど、ますますお店が盛り上がりそうですね」
店主に笑顔を向ける華歩。店主は嬉しそうに頷く。
店主「ありがとうございます。今度いらしたときは、たくさんサービスしますからね」
店主、心菜に笑いかける。
心菜「は、はい」
頭を下げて、恥ずかしそうにその場を離れようとする心菜。
相田が心菜を呼び止める。
相田「これ、よかったら。私の名刺です」
立ち止まり、相田から名刺を受け取る心菜。
「MIKASA net TV 制作部 マネージャー 相田秀一」の文字。
相田「多分、週末の『まちかど探検』で放送すると思うので。よかったらご覧ください」
心菜「あ・・・はい。じゃあ」
頭を下げて恥ずかしそうに立ち去る心菜。
数十メートル歩いたところで、ふっと後ろを振り返る。
カメラを抱えた相田秀一(あいだしゅういち・33)が、心菜に向かって頭を下げる。
涼しげに整った顔立ち。落ち着いた大人の雰囲気の相田。
相田「今のやりとり、使わせてもらってもいいですか」
心菜「えっ!?」
相田「自然な感じで、とてもよかったので」
心菜「え、えっと・・・」
心菜(使う?使うって・・・テレビで放送されるってこと!?)
動揺する心菜。華歩が笑顔で心菜の前に歩み寄る。
華歩「『なないろベーカリー』さんは、新しい店主さんで、新たなスタートを切ったばかりです。あなたのような先代からのお客様の素直な声は、視聴者にとても響きます。無理にとは言いませんが、『なないろベーカリー』への応援を込めて、どうか、放送させていただけませんか」
華歩の、優しく語りかける表情に見とれる心菜。
思わず「はい」と頷いてしまう。
心菜「大丈夫です・・・」
華歩、ほっとしたような嬉しそうな顔をする。
華歩「よかった、ありがとうございます。これできっと、お客さんがもっと増えるわ。今日も完売だったけど、ますますお店が盛り上がりそうですね」
店主に笑顔を向ける華歩。店主は嬉しそうに頷く。
店主「ありがとうございます。今度いらしたときは、たくさんサービスしますからね」
店主、心菜に笑いかける。
心菜「は、はい」
頭を下げて、恥ずかしそうにその場を離れようとする心菜。
相田が心菜を呼び止める。
相田「これ、よかったら。私の名刺です」
立ち止まり、相田から名刺を受け取る心菜。
「MIKASA net TV 制作部 マネージャー 相田秀一」の文字。
相田「多分、週末の『まちかど探検』で放送すると思うので。よかったらご覧ください」
心菜「あ・・・はい。じゃあ」
頭を下げて恥ずかしそうに立ち去る心菜。
数十メートル歩いたところで、ふっと後ろを振り返る。