薔薇の棘の痛みにキスを、あなたとの日々へ花束を
あなたとの日々へ花束を
*
「おはよう、メロ」
いつもと同じように、大好きな可愛い黒猫に挨拶をする。
ふわりと柔らかなその髪に触れ……髪?
「きゃーっ!!」
「……うるさい」
「ど、どうして!?」
「何が?」
「どうして悠ちゃんがここにいるのよ!」
「昨日、俺の腕の中で寝ただろ?」
「え? 記憶にないよ」
「キス逃げしたくせに?」
「キ、キス!? 私、悠ちゃんにキスしたの?」
昨日の私は積極的だったのね……って、
そんなことより、メロはどこ?
「メロならそこにいるだろ」
「あ、本当だ。メロ、こっちにおいで」
「ニャー」
腕を広げて待っていたのに、メロは私を無視して外へ行ってしまった。
「…今日は悠ちゃんが居るから、自分の居場所をとられたと思って怒ってるのね!」
「ふーん。じゃあ、今日は俺がずっとお前の隣にいてもいいってこと?」
「わっ、」
答える前に軽く体を押されてベッドに倒される。
「道連れな」
悠ちゃんは不敵な笑みを浮かべ、私にぎゅーっと抱きつきながら秒で眠りについた。
「今日は甘えん坊な悠ちゃんなのね」
ふわふわな髪を撫でながら、私も静かに目を閉じる。
「おはよう、メロ」
いつもと同じように、大好きな可愛い黒猫に挨拶をする。
ふわりと柔らかなその髪に触れ……髪?
「きゃーっ!!」
「……うるさい」
「ど、どうして!?」
「何が?」
「どうして悠ちゃんがここにいるのよ!」
「昨日、俺の腕の中で寝ただろ?」
「え? 記憶にないよ」
「キス逃げしたくせに?」
「キ、キス!? 私、悠ちゃんにキスしたの?」
昨日の私は積極的だったのね……って、
そんなことより、メロはどこ?
「メロならそこにいるだろ」
「あ、本当だ。メロ、こっちにおいで」
「ニャー」
腕を広げて待っていたのに、メロは私を無視して外へ行ってしまった。
「…今日は悠ちゃんが居るから、自分の居場所をとられたと思って怒ってるのね!」
「ふーん。じゃあ、今日は俺がずっとお前の隣にいてもいいってこと?」
「わっ、」
答える前に軽く体を押されてベッドに倒される。
「道連れな」
悠ちゃんは不敵な笑みを浮かべ、私にぎゅーっと抱きつきながら秒で眠りについた。
「今日は甘えん坊な悠ちゃんなのね」
ふわふわな髪を撫でながら、私も静かに目を閉じる。