4人の四角い恋
全部宝物。

そこで私たちは、誓いをたてた。

「この箱は、4人みんなで開けよう。
 その日まで私たちの絆は途切れないようにする。」と。

光(ヒカリ)は覚えていた。

そんな昔のことを。

私は、それだけで涙が止まらなかった。

「ちょっと、光(ヒカル)どうしたの?」

「なんでもないの。ただ覚えてたんだなって。」

いま私の心の中には、
覚えていてくれて嬉しいという気持ちしかなかった。

「そんなの当たり前じゃない、
 柚だって、充だってみんな覚えてるよ。」

柚も充くんも笑ってうなずいてくれた。

「ありがとう」

< 16 / 20 >

この作品をシェア

pagetop