片翅エデン
ふたつの翅
淡く儚い夢――それでも人は惹かれずにはいられない、甘美な美しい夢。
結局あの後待っていたのは説教だった。反省文を要求され、好奇の視線にも晒され散々な結末だ。
しかし後悔も反省もしていないため、いつも通り上辺だけを並べた吐き気がするほど、美しい文章が出来上がった。まるでお手本のような文が。
担任も他の教師たちも、この嘘しか詰ってない物語にすぐ騙される。なんて、愚かだろう。
いつも通りまた屋上へ行く。