独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる
4章 聡明な彼女の油断

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 なんだか今日は、朝からやたらと視線を感じる。

 人生ではじめてバーでのひとり飲みを経験し、一夜明けた今日、夏季休暇前の最後の出勤日だ。

 お酒を飲んで気持ちをリセットしたせいか、集中力が戻っている気がした。書きだしたらタスク表からあふれてしまうくらいの仕事を分類分けし、優先順位が高いものからひとつずつ片づけていく。

 一心不乱にデスクで資料を作成して、ふと顔を上げた時、通路を通りかかった香坂先生と目が合った。

 にこりと微笑まれて、瞬時に顔が燃える。

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