独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる
どうやらカウンターの下に小型のワインセラーがあるらしく、彼は何本かボトルをとりだしてラベルを確かめるように照明にかざした。
「つぶれる寸前まで飲んだら、そのあとたっぷり可愛がってやるよ」
「え……?」
いたずらっぽい目で私を見つめ、「もちろんベッドで」と続ける。
照明にきらめく深紅の液体をワイングラスに注ぎながら、同じように赤くなっているであろう私に、彼は恐ろしいほどきれいな笑みを浮かべて言った。
「忘れた夜のこと、全部思い出させてやる」