独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる
だからといって、まっすぐ注がれる視線に耐えられる自信もない。
「優梨子」
ささやくような声に、脳が思考を拒否する。胸の高鳴りが全身に響く。
耐え切れずに目を閉じたとたん、唇が重ねられた。
あたたかで柔らかで繊細な感触が、私に何度も触れる。
優しくなぞるように合わさっていた唇が、次第に力強くなっていく。ベッドに押し付けられながら、唇を割る熱く濡れた舌の感触を覚えた。
吐息がこぼれてしまう。
いつのまにか手を握られて、指が絡んだままベッドに組み敷かれていた。
峰島先生の熱が唇を通して伝わってくる。
徐々に激しさを増していくそれに思考力を根こそぎ奪われ、私はなすすべもなく彼の体温に飲みこまれていった。