独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる
意識がはっきりしたままの夜の行為は、私にとって拷問みたいなものだった。逃げ出したいのに逃げられない、甘い拷問だ。
体を見せる恥ずかしさも然ることながら、普段と違う彼の表情や吐息に胸が高鳴りっぱなしで、呼吸さえままならなかった。私の肌をなぞる彼の体温とか、ことあるごとに名前を囁く声とか、ときめきに満たされて死んでしまいそうだった。
高校生の頃に一度付き合ったことがある程度でまともに男性経験のない私でも、峰島先生の態度には『愛』があるように感じられた。
ふと脳裏をよぎったのは、高校時代からの友人の言葉だ。
『もしかしたら、付き合うことになってるかもよ』
あのときはまさかと思ったけれど、このあいだの彼の態度からすると、その可能性もなくはないかも……。