独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる
峰島先生の気持ちが私の方を向いていないと分かっていても、触れられたら喜びは隠せないし、一緒にいるだけで悲しみまで包み込まれてすべてが満たされてしまう。
そうしていざ現実を突きつけられたとき、私はきっとまたひどく傷つくのだ。
この先の自分の心の揺れ動きが目に見えるようだった。
だから優しくしないでほしい。
バカにしないでと突き放せるように。
誰かの代わりじゃいやだと拒絶できるように。
つんとした美人猫のまま、私に容赦なく爪を立ててと、願わずにはいられなかった。