愛したことを忘れた人

入社式も無事終わり研修が始まる。
2週間経った頃
今日は歓迎会の日だった。

歓迎会の前の日俺にとって事件が起きる。

嫁と些細なことで喧嘩をした。
喧嘩は珍しいことじゃなかった。
最近は毎週のようにしていた。
嫁の有紗は喧嘩するたびに離婚の言葉を出していた。

その日また離婚の言葉を聞いた時俺の中で何かが変わった。

[わかった、離婚しよう
俺が小さい声で言った。

[やっと、決断したのね。
有紗が言う

有紗は荷物をまとめて出て行った
おそらく実家に帰ったのだろう。
俺はその時イラつきと心のどっかで寂しさも感じていた。
たしかにもう愛はなかった。
でも夫婦なんてのはそう言うもんだと思ってたかはこれが最後まで続くと思っていた。