一夜からはじまる恋
次の日の朝。今まで感じたことのない違和感を感じて樹は病院にいた。

「切迫流産ですね。お腹も張りやすいようですし、少し出血してますね。」
「流産！？」
点滴をしながら樹は担当医の話に体を起こした。
「落ち着いてください。流産の可能性があるというだけで、流産ではありませんよ。2週間程度仕事を休んで、安静にしてください。切迫流産になっても無事に出産できる方も多いですから、心配せず、ゆったりとした気持ちで心も体も休めてくださいね。もしも仕事休めないようでしたら診断書、書きますよ？」
「・・・」
「今日は点滴が終わったら帰宅いただいて大丈夫です。もしも、また鮮血の出血や痛みがあるときにはすぐに受診してください。貧血用の鉄剤と張り止め出しておきますね。」
「・・・はい」
樹は医師に診断書をもらいタクシーで病院から帰宅した。
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