一夜からはじまる恋
何度も玄関のチャイムが鳴る音で樹は目を覚ました。
点滴の効果があってか熟睡していた樹は部屋着姿のまま玄関に向かった。

玄関のカギを開け、扉を開くとそこにはスーツ姿の湊が立っていた。

熱風とともに湊が樹の部屋に入り樹を抱きしめる。

「・・・?!」
一気に眠気が覚めた樹は自分の置かれている状況を飲み込めなかった。


湊の体が熱い。
慌ててきてくれたことが伝わって、樹は無意識に湊の背中に手をまわしていた。
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