一夜からはじまる恋
不安だった気持ちが湊の優しさとぬくもりに包まれていく。
「怖かった」
「うん」
「怖い」
「うん」
「怖い」
「うん」
「・・・どうしたらいいかわからない・・・」
「うん」
樹の本当の気持ちが初めて聞けたような気がして湊はうれしかった。
まるごと樹を包み込みたいと思った。
「大丈夫」
「・・・」
「もう大丈夫だ」
湊は大丈夫と繰り返しながら樹の肩を抱き続けた。
「怖かった」
「うん」
「怖い」
「うん」
「怖い」
「うん」
「・・・どうしたらいいかわからない・・・」
「うん」
樹の本当の気持ちが初めて聞けたような気がして湊はうれしかった。
まるごと樹を包み込みたいと思った。
「大丈夫」
「・・・」
「もう大丈夫だ」
湊は大丈夫と繰り返しながら樹の肩を抱き続けた。