一夜からはじまる恋
「今の樹も未来の樹も欲しい。俺だけのものにしたい。こんなに独占欲が強いなんて知らなかったんだけどさ。俺。」
今まで自分が甘えていただけだとわかっている樹は首を横に振り続ける。
「結婚式挙げてもいいか?樹の薬指に結婚指輪してくれるか?」
湊は樹を見た。樹はゆっくりと首を縦に振る。
「ありがとう」
湊は顔をくしゃっとして笑った。
そして夕日のが沈むのを樹の肩を抱きながら再び眺めた。
湊は結婚式の準備を陸と樹がしていたことを知っている。だからこそ悩んでいた。
陸と実現することができなかったことを、自分とかなえていいのだろうかと。
結婚式の準備をしたり、自分との指輪をはめることは樹に苦しみや悲しみを思い出させてしまうのではないかと。
今まで自分が甘えていただけだとわかっている樹は首を横に振り続ける。
「結婚式挙げてもいいか?樹の薬指に結婚指輪してくれるか?」
湊は樹を見た。樹はゆっくりと首を縦に振る。
「ありがとう」
湊は顔をくしゃっとして笑った。
そして夕日のが沈むのを樹の肩を抱きながら再び眺めた。
湊は結婚式の準備を陸と樹がしていたことを知っている。だからこそ悩んでいた。
陸と実現することができなかったことを、自分とかなえていいのだろうかと。
結婚式の準備をしたり、自分との指輪をはめることは樹に苦しみや悲しみを思い出させてしまうのではないかと。