一夜からはじまる恋
まして陸は最後には目を覚まさないまま亡くなってしまった。

今回想像しただけで全身が震えた現実を樹は経験している。

その痛みも悲しみも一緒に背負っていくことは中途半端な気持ちではできない。

自分の覚悟が足りなかったと湊は反省した。




樹を複雑な思いで見つめながら湊は樹の手を握りしめた。
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