一夜からはじまる恋
「パパ!」
「ちょっと、永遠、待ってくれよ~!」
大きなひまわり畑。小さな男の子が先頭を切って走っていく。
「永遠~待って~」
後ろから父親と母親が走って追いかける。
「もう無理」
立ち止まる母親に父親が手を差し出した。
「樹。ほら。」
その手を握り再び二人は走り出した。
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