一夜からはじまる恋
「出会った時のこと覚えてる?第一印象は怖そうな人だなって思ったんだ。」
流れる涙を拭うこともせず樹は陸に話しかけた。

「でも陸を知っていくたびにどんどんと陸の心の温かさを知って大好きになった。だから告白されたときうれしかったなぁ。」
出会ったころからの陸との時間がどんどんと思い出としてよみがえる。

「一緒のバイトも楽しかった。同棲できた時はうれしかった。陸のご両親に初めて会ったときは緊張したけど、今はお義母さんとは仲良しだよ?これからもご両親のことは任せてね。本当の両親みたいにちゃんと陸がしてあげたかったこと代わりにしていくから。足りないかもしれないけど。」
陸は一人息子で陸は両親のことを心配していた。結婚して少し二人の時間を味わって、いつか子供ができたら陸の実家で同居しようと話していた。
< 37 / 349 >

この作品をシェア

pagetop