色盲症の彼女は幸せの色がわからない。
その夜、私はすぐには眠れなかった。




どこかおちつかなくて、


気づけば海斗のことを考えていた。















んん…





朝。


私は結局眠ったのだろうか…


そしていつものように顔を洗い、

適当に朝ごはんを済ませて学校へ向かった。











「しっ、白井さん!おはよう…!」



「ん…どうも。おはよう」




((クールな白井さんもかわいい…))



おはよう、と声をかけてくるのは男子ばかり。



そう、私には本当に本当に、、友達がいないのだ。




「はぁ…」




自分から声をかければ、出来るのだろうか。


でも…そこまでして友達をほしいとも思わない。



どうしてこんなにひねくれちゃったのか…





ザワザワ……


「ん?」



なんだか廊下が騒がしい。



小さい身長を背伸びさせて見てみるとそこには…





「!?」



海斗…、海斗がいる!






そして海斗の前には1人の女の子。



誰だろう…彼女かな?





「梨花…、ごめん。何度もいうけど
俺、もうより戻すつもりないから。」



「そんな、海斗!どうして…!あんなに楽しく過ごしたのに!」




「…わるい、俺気になる奴出来たから。」




「え…」





ザワザワとした周りの声でなんて言ってるかわからなかったけど



はっきりときこえたのは



〝気になる奴出来たから〟



その言葉だった。










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