俺が夢を叶えた理由

「この記事は全部記者がおもしろいように書いただけなんだ！俺が愛してるのは君だけだし、アンジェリーカと会ったのは、このホテルに送ったのが初めてだよ！！」

「い、今までこんな記事書かれたことなかったのに！付き合っている私のことも撮られたことないのに！！」

「とにかく、俺は浮気なんてしてない！！とりあえずご飯を食べてーーー」

「もういい！！」

ハウルの言葉を遮り、くるみはかばんを手にそのまま外へと飛び出した。ハウルの声が聞こえたが、今のくるみには届くことなどない。

そのままくるみは友達の家へと駆け込む。泣いているくるみに、友達は申し訳なさそうな目をしていた。

二人の間に、初めて大きな亀裂が生まれた。



友達の家からくるみは職場へ向かい、友達と楽しく生活をしていた。

ハウルから電話やラインが来るが、全部見ないように出ないようにした。今のくるみは、別れ話など受け止めきれない。

「まあ、ハウルにフラれちゃったらその時はまた新しい恋をするしかないよ」