半透明な虹
「長かったぁぁ」

「だね」

長い長い入学式が終わった瞬間

遥が死んだ顔をしてきた

「起きろ、ばか!」

「お前、よく寝れるよな」

後ろからそんな声が聞こえてきた

振り返ると

安藤くんが、寝ていたのだ

「翔くん、よく寝れたよね
あんな、長々と話してたのに」

「だね」


「あ、あの
B組ですよね??」

「え、そうですけど」

「すみません、俺ら
こいつの友達なんですけど
クラスが違って急いでるんであと頼みます!」

「え!?ちょっ、ちょっと...」

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