半透明な虹
「虹華、帰るよー」

「はいはい!今行く!」

「じゃあ、また明日ね!」

「またね!遥」

帰りの準備を早く済ませて
お兄ちゃんのところへ走る途中

視線が痛かった

いつまでこんな感じなんだろう

ま、いいか笑

お兄ちゃんと並んで
階段をおりてると

みんながこっちを見てくる

なんか、怖いっす

「虹華、好きな人とか出来たか?」

「えっ、何急に」

「照れんなってー!
いや、もう入学してだいぶ経ったから
好きな人のひとりやふたりくらいできたかと思って」
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