半透明な虹
そう言って手を差し伸べてくれる男の子

その手を恐る恐るとると引っ張って起こしてくれた

「ほんとごめんな!大丈夫か?」

「あ、大丈夫です。こちらこそごめんなさい」

自分の足元を見ながらそういった

私の悪い癖だ

初めての人や慣れてない人には

顔を見て話せない

「んー、なら良かった!
俺、1のBの安藤翔(あんどうしょう)
よろしくな」

「わ、私は黒瀬虹華です。よろしくお願いします」

「同級生なんだからタメ口で行こーぜ」

「あ、はい。あ、うん?」

「ふはっ!!おもしれーのな、虹華って
じゃあ、またな!」

そう言って安藤くんは友達の所に

走っていった
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