人生の楽しみ方
 ベッドに君を押し倒して、優しく撫でる。君は不思議そうに俺を見詰める。

 「君はとても、良い子。」

 俺は真剣に言う。君に幸せになって欲しくて。

 「最初は、素敵な人だって思った。でも今は違う。君が好き。」

 どう言えば、想いが伝わる?

 「君に幸せになって欲しい。」

 君に何度もキスを繰り返す。

 「利用して、ごめんなさい。」

 「利用?」

 「望さんを利用して、綺麗なとこだけ貰ってごめんなさい。」

 「いいんだ。いくらでも利用して?」

 「でも。」

 「ひなさんに利用されたい。それでひなさんが良いならそれで構わない。」

 「望さん、お人好しだよ。」

 「ひなさんにだけね。でも駄目だ。ひなさんを抱きたくて、たまらない。」

 君は優しい瞳で俺を見る。そして、優しく俺の首筋に絡み付く。俺は君を優しく抱いた。傷を手当てする様に優しく、甘く。君の傷が癒えます様に。君が心から笑えて、幸せになれます様に。こんな切ない気持ちでセックスするのは初めてで。俺は深く恋に落ちた。
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