人生の楽しみ方
 君をベッドに横たえると君は困惑した顔をしている。

 「ねぇ、シャワーも浴びてないよ?」

 「構わない。ひな、綺麗だから。」

 君のワンピースのボタンを外しながら、何て滑らかな肌なんだろうと思う。君の遺伝子は強い。何度も君の身体を撫でながらキスをする。

 「ひな、全部脱いで。」

 君は素直に全てを脱いで、俺を見つめる。豊かな髪から覗くダイヤが鋭く光る。

 「裸のひなを飾りたかったんだ。」

 ピアスに触れながら君を慈しむ。

 「望さんの好意って気持ちいい。」

 「えっ、行為?」

 「好意だよ、好きって気持ち。」

 君は表面的な事柄には惑わされない。いつも真実を探ってる。

 「ひな、お喋りはここまで。」

 俺は君に襲いかかった。
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